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タグ: 春

一句鑑賞/飴山實

山藤はいといとけなく垂れそめし 飴山實

Posted on 28 4月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

山藤は木から木へ蔓を伸ばし、山林の樹冠にひろがる。花は房状に枝垂れて数十センチにもなる。この句の山藤は、まだ花が枝垂れはじめたばかり。「いと」の繰り返しに、ほんとうにまだ小さく、咲きそめたばかりの様子がうかがえる。甘い香...

一句鑑賞/飴山實

このところこの世まかせや草の餅 飴山實

Posted on 20 4月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

この句は「この世」への複雑な心をそのまま詠んでいるのだろう。「この世まかせ」を否定するのでも、また執着しているのでもない。両義的なのである。それは、どこか『草枕』を書いた漱石を思わせる。下五に「草の餅」が静かに添えられる...

一句鑑賞/飴山實

芽山椒や蕗の薹やら丹波から 飴山實

Posted on 9 4月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

丹波は記紀や風土記などにも見られる古い地名。その地形は渓谷と盆地からなり、水の豊かなところ。まるでその風土までいっしょに届いたかのような一句である。太古も今も変わらず、さまざまなものの芽が人々に春のおとずれを告げている。...

一句鑑賞/飴山實

いとざくら風の有るところ無きところ 飴山實

Posted on 30 3月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

糸桜は枝垂れ桜のこと。「いとざくら」と平仮名で書くと、より繊細でしなやかな姿を思わせる。かすかな風が揺れやすい枝の所々を触れているさまが目に浮かぶ。ゆったりとした気持ちが伝わってくる一句。 ※古志HPの「今日の一句」の3...

未分類

鶴岡八幡宮の大銀杏を惜しむ

Posted on 25 3月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

 鶴岡八幡宮大銀杏倒壊 ひこばえてまた千年を始めけり

一句鑑賞/飴山實

うしろより風が耳吹く種撰み 飴山實

Posted on 19 3月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

種撰み(たねえらみ)は、そもそも稲作の言葉で、塩水に種籾をひたして、浮かんでくる悪い種をのぞき、底に沈む良い種を残すこと。美味しいお米を作るための、はじめの仕事である。桶の水に浮き沈む種をじっと見つめていると、背後から吹...

一句鑑賞/飴山實

風船売大和の埴土を長靴に 飴山實

Posted on 4 3月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

埴土(はに)とは古来、陶器や瓦に用いられてきた粘土のこと。風船売が春の季語であるが、風船売の長靴についた土は、まさに春の到来のあかし。季節は春、国は泥濘の大地。 ※古志HPの「今日の一句」の2月28日掲載分です。

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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