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タグ: 冬

一句鑑賞/飴山實

霜やけのこどもねむればねむくなる 飴山實

Posted on 23 1月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

霜焼けは寒さだけでなく、水分が浸透したままの皮膚が乾くことで、静脈がうっ血しておこる。霜やけになるまで、子どもと一緒に雪遊びをしたのだろう。寒さに負けない子どもの健康さと、その子をたくましく思う親の心が伝わってくる。また...

一句鑑賞/松瀬青々

凍りあふて何を夢みる海鼠哉 松瀬青々

Posted on 4 1月, 2010 by ちかた / 1件のコメント

海鼠(なまこ)は、冬の季語。海鼠と言えば、芭蕉の名句が思い浮かぶ。 〈生きながら一つに凍る海鼠かな〉芭蕉 これまで詠まれてきた海鼠の句は、数知れず。しかし、この芭蕉の海鼠の句は、別格だ。青々はこの句はいわば芭蕉の句の類想...

一句鑑賞/長谷川櫂

秋風の隠岐をたちしが年の暮 長谷川櫂

Posted on 4 1月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

隠岐は中国地方山陰にある島で、佐渡と同じくかつては配流地であった。後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流されたことでも知られる。その島をたった秋風が、年も暮れる今頃になって吹き届いたというのだから面白い。この句には前書きがある。すな...

一句鑑賞/長谷川櫂

牛乳の噴きこぼれをり冬木立 長谷川櫂

Posted on 21 12月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

すっかり葉も落ちきり、寒さの中で時間がとまったかのように立ち並んでる冬木。しかし、その内側では春になっていっせいに芽吹き出す力が、ひっそりと、そして確実にためてこまれいる。気をそらしたとたん一気に噴きあがった牛乳は、どこ...

一句鑑賞/長谷川櫂

金閣寺なにを言ひても息白く 長谷川櫂

Posted on 11 12月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

息の白さは、寒さを視覚的にとらえる季語である。しかし、この句は、そこにとどまらない。金閣寺を前にして何を言おうが、すべて白い息へと変わってしまうというのである。まるで、口からどんな言葉を出しても、すべて白紙に戻ってしまう...

一句鑑賞/長谷川櫂

張りたての強き力の障子かな 長谷川櫂

Posted on 30 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

障子貼りは冬支度のひとつ。貼りたての真っ白な障子紙が、たるみなく、ぴんと張りつめているのだろう。張りとは、若さでもある。まるで障子が若がえったかのように思えてくる。これで厳しい冬をむかえられる。 ※古志HPの「今日の一句...

一句鑑賞/長谷川櫂

鳰かづきたる水へこみけり 長谷川櫂

Posted on 21 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

鳰(かいつぶり)は潜水が得意な水鳥。水に潜って、エサを捕る。一度潜るとなかなか出てこないそうだ。この句は、水のへこみが、鳰の水泳選手のような力強さを感じさせる。この鳰もきっと長く潜っているのだろう。 ※古志HPの「今日の...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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