漱石の一句(9)菫程な小さき人に生れたし
2014年、漱石から子規へ送った手紙があらたに発見されたというニュースがありました。手紙の日付は明治30年8月23日。さらに、その中に未発表の俳句が二句ありました。 禅寺や只秋立つと聞くからに 京に二日また鎌倉の秋を憶ふ...
2014年、漱石から子規へ送った手紙があらたに発見されたというニュースがありました。手紙の日付は明治30年8月23日。さらに、その中に未発表の俳句が二句ありました。 禅寺や只秋立つと聞くからに 京に二日また鎌倉の秋を憶ふ...
明治29年、漱石は結婚します。その年、妻・鏡子は流産。ノイローゼ(ヒステリー症)から投身自殺の未遂をおこします。漱石は当時、鏡子と手首を糸で結んで寝たこともあったそうで、小説『道草』にもそのときの描写があります。 《或時...