長谷川素逝句集『砲車』
長谷川素逝は、昭十二年、砲兵将校として召集され、支那事変いわゆる日中戦争を戦地で戦います。翌年、病(結核)を発症して内地送還となります。帰国後、中国大陸で詠んだ俳句をまとめます。それが句集『砲車』です。 この句集、異例な...
長谷川素逝は、昭十二年、砲兵将校として召集され、支那事変いわゆる日中戦争を戦地で戦います。翌年、病(結核)を発症して内地送還となります。帰国後、中国大陸で詠んだ俳句をまとめます。それが句集『砲車』です。 この句集、異例な...
一日という日常の時間を、この聖域と言ってもいい静かさの空間に変えるには、障子一枚の薄さでことたりる。障子を通して入ってくる外界の音は静寂のざわめきに変換される。また、そこに広がるやわらかな光は、心のぬくもりそのものとなる...