前田普羅五〇句(千方選)
雪解川名山けづる響かな (普羅句集) 羽抜鳥高き巌に上りけり (普羅句集) 人殺す我かも知らず飛ぶ螢 (普羅句集) 新涼や豆腐驚く唐辛 (普羅句集) 落ち落ちて鮎は木の葉となりにけり(普...
雪解川名山けづる響かな (普羅句集) 羽抜鳥高き巌に上りけり (普羅句集) 人殺す我かも知らず飛ぶ螢 (普羅句集) 新涼や豆腐驚く唐辛 (普羅句集) 落ち落ちて鮎は木の葉となりにけり(普...
帰るところがないのだ。しかも、その帰るところがないというところへ「帰る」というのだ。それは漂泊の一語で説明のつくことではない。私は、この句を読むと、坂口安吾のエッセイ「文学のふるさと」や「日本文化私観」の一節を思い出さず...