うしろより風が耳吹く種撰み 飴山實

種撰み(たねえらみ)は、そもそも稲作の言葉で、塩水に種籾をひたして、浮かんでくる悪い種をのぞき、底に沈む良い種を残すこと。美味しいお米を作るための、はじめの仕事である。桶の水に浮き沈む種をじっと見つめていると、背後から吹いてくる風に耳が気づかされたのだろう。春の息吹きを感じさせる一句。

※古志HPの「今日の一句」の3月11日掲載分です。

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