一句鑑賞/飴山實 このところこの世まかせや草の餅 飴山實 Posted on 20 4月, 2010 by ちかた / 0件のコメント この句は「この世」への複雑な心をそのまま詠んでいるのだろう。「この世まかせ」を否定するのでも、また執着しているのでもない。両義的なのである。それは、どこか『草枕』を書いた漱石を思わせる。下五に「草の餅」が静かに添えられることで、ユーモラスな印象を残している。 ※古志HPの「今日の一句」の4月13日掲載分です。 春、草餅、飴山實 ちかた ちかた の投稿をすべて表示