一句鑑賞/飴山實 送行のひとりは雲を見上げをり 飴山實 Posted on 12 8月, 2010 by ちかた / 0件のコメント 送行(そうあん)とは、夏の修行を終えた僧たちが寺を去ること。その修行は夏安居(げあんご)や雨安居(うあんご)と呼ばれ、解夏(げげ)に明ける。ひと夏の間こもっていた寺を出て、山を下りる僧たち。そのうちのひとりが雲を見上げている。その雲は、その僧の心のように澄み切った初秋の空の上に浮んでいるはずだ。 ※古志HPの「今日の一句」の8月9日掲載分です。 ちかた ちかた の投稿をすべて表示