ひとはしり雨あり木賊みどりよき 飴山實

残暑がこう続くと、ひと雨来て欲しくなるものである。この句は、きっとそんなときに走り雨が来たのであろう。下五の「みどりよき」とは、木賊(とくさ)が走り雨をうけて、にわかに鮮やかな緑色の光を発し始めたというだけでなく、読み手の心も洗われて、よい気分となったということである。

※古志HPの「今日の一句」の8月19日掲載分です。

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