原石鼎五〇句(千方選)
暫定版です。 頂上や殊に野菊の吹かれ居り鉞に裂く木ねばしや鵙の声なつかしや山人の目に鯨売やま人と蜂戦へるけなげかな蔓踏んで一山の露動きけり淋しさに又銅鑼打つや鹿火屋守花烏賊の腹ぬくためや女の手秋風や模様の違ふ皿二つ凧あげ...
暫定版です。 頂上や殊に野菊の吹かれ居り鉞に裂く木ねばしや鵙の声なつかしや山人の目に鯨売やま人と蜂戦へるけなげかな蔓踏んで一山の露動きけり淋しさに又銅鑼打つや鹿火屋守花烏賊の腹ぬくためや女の手秋風や模様の違ふ皿二つ凧あげ...
元日やふどしたたんで枕上 草の戸にひとり男や花の春 傀儡師鬼も出さずに去にけり 世を恋うて人を恐るる余寒かな 行春や憎まれながら二百年 春の雷一つ大きく鳴りにけり 谷底に雪一塊の白さかな 雪解やひよろひよろと鳶の声 治聾...