枝打ちの枝が湧きては落ちてくる 飴山實

植林した針葉樹は木材にしたときに節が残らないよう、樹木の生長が止まる秋から冬にかけて枝打ちが行われる。この句の枝打ちの枝は、次から次へまるでみづから落ちてくるかのようである。樹木の再生の力と、その樹木にささえられて生きる人々の暮らしが句の外側に見えてくる。

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