向う家にかがやき入りぬ石鹸玉 芝不器男

しゃぼんだまが垣根を越えて、輝きながらゆらゆらと向いの家へ入っていく。不思議と時間が引き延ばされて、そこに空白がうまれたかのように、時の長さを感じさせる。時間の進む速度が遅くなったかような感覚である。不器男の句の多くに、この時間の減速感がある。(関根千方)
出典:『芝不器男句集』

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