結ひあとを辿りつつ解くちまきかな 飴山實

端午の節句に食べる粽(ちまき)。この風習は、中国の詩人屈原の物語に由来する。昔は茅萱(ちがや)の葉でくるんだため、茅巻きとも書く。今は、餅やもち米などを笹にくるみ、藁などで結わいて蒸す。笹にくるんだ餅が水分を吸って膨らむので、結わいたところに紐のあとがつく。この句は、その結いあとを指で辿りつつ紐を解く、その一瞬の動作を詠んでいるのだが、どこか時間の「長さ」を感じさせる。まるで粽の歴史を辿りつつ、紐解いているかのようである。

※古志HPの「今日の一句」の5月5日掲載分です。

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