金魚屋のとどまるところ濡れにけり  飴山實

夏の昼下がり、道端のひとつところが濡れている。ひと休みしたのか、ひと商売すましたのか、金魚売がやってきたところはかならず水に濡れている。かつて、金魚売は水をはった木桶に金魚を入れ、それを二つ天秤棒にさげて売り歩いた。その呼び声も夏の風物であった。

※古志HPの「今日の一句」の7月9日掲載分です。

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