花売の一桶はみな芒かな 長谷川櫂
一桶をすべて芒が占めている。ほかの桶は秋の草花がいくつか組み合わさって売られているのだろう。その中でひときわ輝いている芒の存在感が伝わってくる。芒を売り買いする人々の声も聞こえてきそうである。ひょっとすると、この作者は桶...
一桶をすべて芒が占めている。ほかの桶は秋の草花がいくつか組み合わさって売られているのだろう。その中でひときわ輝いている芒の存在感が伝わってくる。芒を売り買いする人々の声も聞こえてきそうである。ひょっとすると、この作者は桶...
この句もまた、飴山實の皮膚の浸透力を感じさせてくれる一句です。夏の芒は青々しているが、秋になると芒は金色に変わる。「刈らんとて」というのは、月見のために芒原に分け入って刈り取ってこようというのでしょう。風にたなびく芒がし...