永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男
日が長くなってくると春を感じます。冬あいだ中、しんとしずまりかえった世界にあった生きものたちが、春の気配を感じながら徐々に動きをとりもどす。おそらく、この句もそのような瞬間をとらえたのだろうと思います。永き日とは、つまり...
日が長くなってくると春を感じます。冬あいだ中、しんとしずまりかえった世界にあった生きものたちが、春の気配を感じながら徐々に動きをとりもどす。おそらく、この句もそのような瞬間をとらえたのだろうと思います。永き日とは、つまり...
渓流沿いの大きな石の上に両手をついて、川のほうを覗き見たのか、その石の上に腹這いになって乗ってしまったのでしょうか。石の温度や堅さを皮膚で感じながら、水と緑の匂いのする空気を胸一杯に吸って、また大きく吐き出す。炎天の夏が...
蕪村のこの名句ですが、解釈が難しいとされているそうです。たしかに、詠み手が胡蝶をつかんでいるのか、胡蝶がなにかをつかんでいるのか、判定しがたいものがあります。そこで、英文になっているものがあったので、見てみました。 B...