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カテゴリー: 一句鑑賞

一句鑑賞/松瀬青々

百合の花おける小舟の舳哉 松瀬青々

Posted on 11 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

小舟の舳(へさき)におかれている一本の百合の花。山百合か、姫百合でしょうか。ふと、この句を読んで思ったのは、この百合の花は供花ではないか、ということでした。その舟の行き来する河で亡くなった童女か、もしくは、船頭が先立たれ...

一句鑑賞/飴山實

からっぽの蜂の巣ながれ秋の水 飴山實

Posted on 8 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

蜂の巣とは女王蜂を頂点にして様々な役割や働きのある蜂たちが集まって形成する一つの社会の「器」です。しかし、秋の澄みわたった川を流れていく蜂の巣には、満ち満ちていたはずの蜜もなければ、そこで生まれ育まれた数々の命のかけらも...

一句鑑賞/芝不器男

一片のパセリ掃かるゝ暖炉かな 芝不器男

Posted on 5 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

上五の「いっぺんの」の促音「っ」と、半濁音の「ぺ」、つづく中七のパセリの「ぱ」のP音が、その一瞬のときの瞬間性を際立たせている句だと思います。床に落ちたパセリがさっと掃かれる瞬間、目の前から消えるものは「緑」です。緑色は...

一句鑑賞/飴山實

一山を洗ひだしたる夕立かな 飴山實

Posted on 4 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

真夏の山は日光の直射にあたためられて、土や草木にたくわえられている水分もどんどん蒸発し、その水蒸気が空気中にある。その水蒸気が光に反射してゆらゆらと見える。山をとり巻くそのぼんやりしたものを、にわか雨が一気に洗い流してし...

一句鑑賞/飴山實

けさもまた今日のはじまり初音して 飴山實

Posted on 1 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

初音とは、その年最初の鶯の鳴き声のことです。まっ先に春の訪れを感じさせるものが、視覚ではなく聴覚に響くものだというのはうなづけます。この句の「けさもまた今日のはじまり」とは、今朝もまたいつもと同じように一日が繰り返される...

一句鑑賞/松瀬青々

竹密に一夜の雪をさゝへけり 松瀬青々

Posted on 27 11月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

竹と竹が密に組み合って、昨晩降り積もった雪を支えている様子を思い浮かべますが、この句が詠まれたときにこの景はもはや跡形もないのです。なぜなら「さゝへけり」の「けり」という大きな切れ字は、「〜だったのだなあ」という気づきの...

一句鑑賞/松瀬青々

うき事も鼻にぬけたる新酒哉 松瀬青々

Posted on 26 11月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

日本酒を最近おぼえたせいもありますが、実感として詠めます。句を詠んでいるだけなのに、ほんとうに憂きことが鼻から抜けていきます。松瀬青々は子規からの評価が高かった俳人で、関西のホトトギス派の重鎮だそうです。もともと数学が得...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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