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カテゴリー: 長谷川櫂

一句鑑賞/長谷川櫂

牛乳の噴きこぼれをり冬木立 長谷川櫂

Posted on 21 12月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

すっかり葉も落ちきり、寒さの中で時間がとまったかのように立ち並んでる冬木。しかし、その内側では春になっていっせいに芽吹き出す力が、ひっそりと、そして確実にためてこまれいる。気をそらしたとたん一気に噴きあがった牛乳は、どこ...

一句鑑賞/長谷川櫂

金閣寺なにを言ひても息白く 長谷川櫂

Posted on 11 12月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

息の白さは、寒さを視覚的にとらえる季語である。しかし、この句は、そこにとどまらない。金閣寺を前にして何を言おうが、すべて白い息へと変わってしまうというのである。まるで、口からどんな言葉を出しても、すべて白紙に戻ってしまう...

一句鑑賞/長谷川櫂

張りたての強き力の障子かな 長谷川櫂

Posted on 30 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

障子貼りは冬支度のひとつ。貼りたての真っ白な障子紙が、たるみなく、ぴんと張りつめているのだろう。張りとは、若さでもある。まるで障子が若がえったかのように思えてくる。これで厳しい冬をむかえられる。 ※古志HPの「今日の一句...

一句鑑賞/長谷川櫂

鳰かづきたる水へこみけり 長谷川櫂

Posted on 21 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

鳰(かいつぶり)は潜水が得意な水鳥。水に潜って、エサを捕る。一度潜るとなかなか出てこないそうだ。この句は、水のへこみが、鳰の水泳選手のような力強さを感じさせる。この鳰もきっと長く潜っているのだろう。 ※古志HPの「今日の...

一句鑑賞/長谷川櫂

冷やかに身にしみわたる今朝の水 長谷川櫂

Posted on 12 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

秋が深まると、朝晩の気温は急に下がる。朝になって、一夜にして冷たくなっているものに気づかされることがある。水もそのひとつだ。この句は、飴山實の〈水そのままに胃に降りてくる寒さかな〉という句と比べてみると面白い。冬の寒さの...

一句鑑賞/長谷川櫂

丸くして四角なるもの富有柿 長谷川櫂

Posted on 2 11月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

富有柿(ふゆうがき)は岐阜産の扁平にして大粒な甘柿。たしかに言われてみれば、その形は丸くもあり、四角くもある。世界の矛盾を引き受けたかのような、その柿の両義的な形を興がる一句。 ※古志HPの「今日の一句」の10月27日掲...

一句鑑賞/長谷川櫂

秋潮の削り削るやあきつしま 長谷川櫂

Posted on 23 10月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

秋の潮は満ち引きが激しい。「あきつしま」とは、日本の本州の古名。秋津洲(島)や蜻蛉州とも書く。日本はその国土の三分の二を山林が覆い、三六〇度を海に囲まれた島国である。平地は、その弓なりの国土の輪郭線程度にしかない。それを...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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