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カテゴリー: 一句鑑賞

一句鑑賞/大谷弘至

時空ありすこしはづれてちよろぎあり 大谷弘至

Posted on 5 9月, 2019 by ちかた / 0件のコメント

ちょろぎとは、おせち料理の黒豆の上にちょこんとある、赤くて小さい芋虫のような形をした、あれである。確かにどこか不可思議な存在感がある。時空すなわち時間と空間は、古代から哲学や科学の対象となってきたし、今なお謎が大きい。一...

一句鑑賞/大谷弘至

声上げて蚯蚓を呼べる蚯蚓かな 大谷弘至

Posted on 5 9月, 2019 by ちかた / 0件のコメント

聞こえないものを聞き、見えないものを見、そして言葉にできないものを言葉にする、それが俳句である。この句の眼目はまさにそこにあるのではなかろうか。蚯蚓はもちろん鳴かない。しかし、俳句ではその声を確かに聞くことができる。この...

一句鑑賞/大谷弘至

舌出して足出して貝寄せてくる 大谷弘至

Posted on 5 9月, 2019 by ちかた / 0件のコメント

無気味にしてユーモラスな貝の姿がありありと目に浮かぶ。蛤のような二枚貝であろうか。腹も腸さえもさらけ出してやってくるかのようで、どうもこの世のものではなさそうである。松瀬青々の〈貝寄せや愚かな貝も寄せてくる〉という句があ...

一句鑑賞/長谷川櫂

句集『鶯』をよむ

Posted on 25 11月, 2018 by ちかた / 0件のコメント

句集『鶯』は、長谷川櫂の第十句集にあたる。あとがきの日付をみると、二〇一一年の立春とある。句集の刊行は、五‪月三〇日である。その間に三・一一、東日本大震災が起こっている。おそらく、四月に刊行となった『震災歌集』の制作のた...

加藤楸邨

道問へば露地に裸子充満す 加藤楸邨

Posted on 24 6月, 2015 by ちかた / 0件のコメント

一茶の〈雪とけて村いつぱいの子どもかな〉と、金子兜太の〈曼珠沙華どれも腹出し秩父の子〉との間にあるような句である。戦時中の貧しき村の様子が目に浮かぶ。今も世界の至る所で、このような光景に出くわすはずだ。

加藤楸邨

寒卵どの曲線もかへりくる 加藤楸邨

Posted on 22 6月, 2015 by ちかた / 0件のコメント

卵の形状をあらわしただけの句ではないか。一読したときはそう思った。しかし「寒卵」という季語を中心によく読んでみると、それだけではないことに気づいた。食べ物の少ない冬の時期にあって、いただく卵の命はとりわけありがたい。下五...

一句鑑賞/大谷弘至

われもまた海月でありし頃のこと 大谷弘至

Posted on 24 4月, 2014 by ちかた / 0件のコメント

昔々あるところに。こう始まる昔話を思わせる一句である。英語ではOnce upon a time。学者によれば、「この話は嘘だから信じなさんな」という宣言なのだそうだ。しかし、この句は必ずしも嘘とは言えない。この星に生命が...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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