足投げだし両手を捨てて春眠す 金子兜太
BSのNHKの番組「100年インタビュー」に、金子兜太が出ていた。心に残る言葉がたくさんあったが、あえてひとつ記すなら、この言葉だ。 人間も蛙とおんなじですな。 金子兜太は痛風を患ったそうだが、これはそのときのエピソード...
BSのNHKの番組「100年インタビュー」に、金子兜太が出ていた。心に残る言葉がたくさんあったが、あえてひとつ記すなら、この言葉だ。 人間も蛙とおんなじですな。 金子兜太は痛風を患ったそうだが、これはそのときのエピソード...
昨夜、金子兜太の最新句集『日常』を読みなおしていて、ふと出くわした一句です。『日常』には、もっと圧倒的に心を打つ句がたくさん入っています。どちらかと言えば、この句は目立たないほうの句かもしれません。しかし、この句はなぜか...
芭蕉の辞世の句〈旅に病んで夢は枯野をかけめぐる〉の本歌取りというか、本句取りです。もちろん芭蕉批判ともとれる句です。芭蕉にとって「旅」とは、反復強迫、つまり一つの「病い」だと思います。芭蕉には、心の内側から何度も何度もや...