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タグ: 夏

細見綾子

死ぬふりを子蜘蛛ながらにしてみする 細見綾子

Posted on 5 7月, 2013 by ちかた / 0件のコメント

生きるために死んだふりをする蜘蛛の子。死んだものは殺せない。この真理を前に死すれば、大人と子どもの違いどころか、人と蜘蛛の違いすら意味をなさない。子どもながらにして、生きることに真っすぐな姿に心を打たれる。

加藤楸邨

バビロンに生きて糞ころがしは押す 加藤楸邨

Posted on 27 6月, 2013 by ちかた / 1件のコメント

フンコロガシは日本にはいない。夏の季語とされるらしいが、定着はしていない。かつて古代エジプトでは、フンコロガシは天の運行を司る神であったそうだ。糞を転がすごとく、天体を転がすというわけである。実際、フンコロガシは太陽や月...

川端茅舎

兜虫み空へ兜ささげ飛ぶ 川端茅舎

Posted on 21 7月, 2011 by ちかた / 0件のコメント

角があり、光沢があり、堅い。その頭はまさに兜。兜虫は羽根を開くと、胴体が一回り小さく見える。その分、大きい頭部がさらに大きく、そして重たそうに見える。炎天に兜をささげ飛ぶその姿は、力強さだけでなく、あわれさをも感じさせる...

加藤楸邨

美しき黴や月さしゐたりけり 加藤楸邨

Posted on 4 7月, 2011 by ちかた / 0件のコメント

ふつう、黴を美しいとは思わないかもしれない。しかし、この句に出会ったからには、そうはいかなくなる。月光に照らされ、青白く光る黴のディテールが目に浮かぶ。命のかたちが、浮き上がって見える。陰翳礼讃の一句。 出典:『雪後の天...

富安風生

代る代る蟹来て何か言ひては去る 富安風生

Posted on 31 5月, 2011 by ちかた / 2件のコメント

風生晩年の鳥獣戯画を思わせる一句。蟹が何匹も代る代る自分のところにやってきては、泡をぶくぶく吐いては去っていく。擬人法の句だが、リアルな蟹の姿がいきいきと見えてくる。なお、この句には前書きがある。「微恙(びよう)のため一...

細見綾子

むらぎもの牡丹を七日見つづけて 細見綾子

Posted on 14 5月, 2011 by ちかた / 0件のコメント

松瀬青々に「むらぎもの心牡丹に似たるかな」の句あり、と前書きがある。「むらぎも」とは臓腑のことで、心にかかる枕詞。しかし、この句には「心」という文字がない。おそらく、心は牡丹そのものにたくされたのだ。心物一如。 出典:『...

一句鑑賞/飴山實

光琳忌きらゝかに紙魚走りけり  飴山實

Posted on 23 7月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

紙魚(しみ)とは、古くからいる書物の害虫。銀白色の鱗があり、よく走る。尾形光琳はきらびやかさをほこる琳派の大家。紙魚すらも美しく輝くのは、光琳忌なればこそ。光琳を讃える一句。 ※古志HPの「今日の一句」の7月19日掲載分...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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