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カテゴリー: 飴山實

一句鑑賞/飴山實

日のあたるところがほぐれ鴨の陣 飴山實

Posted on 13 1月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

引っ越ししてからか、飴山實全句集を詠んでからか、どうも鴨という生きものが気になって仕方がないのです。鴨は冬の季語になりますが、あのフォルム、しぐさ、声、表情、どれをとっても、なんともいえぬ愛らしさを感じるのです。私がいま...

一句鑑賞/飴山實

花筏やぶつて鳰の顔のぞく 飴山實

Posted on 9 1月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

鳰(にお)とはカイツブリのことです。通常、鳰は冬の季語になりますが、ここでは主の季語が花筏(はないかだ)なので、春の鳰です。この句は、池一面を覆う桜の花びらの下から、鳰がひょいと顔を出す、その瞬間を詠んでいます。鳰は潜水...

一句鑑賞/飴山實

菖蒲湯の底まで夕陽子と沈む 飴山實

Posted on 18 12月, 2008 by ちかた / 3件のコメント

中七の「夕陽」のあとで切れを入れて詠むと、下五の「子と沈む」にものすごい重力を感じると思います。読み手も湯の中に引きづり込まれて、湯に聴覚が密封されるからでしょうか、現実から遮断されたような感覚に陥るのです。湯に沈んでい...

一句鑑賞/飴山實

からっぽの蜂の巣ながれ秋の水 飴山實

Posted on 8 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

蜂の巣とは女王蜂を頂点にして様々な役割や働きのある蜂たちが集まって形成する一つの社会の「器」です。しかし、秋の澄みわたった川を流れていく蜂の巣には、満ち満ちていたはずの蜜もなければ、そこで生まれ育まれた数々の命のかけらも...

一句鑑賞/飴山實

一山を洗ひだしたる夕立かな 飴山實

Posted on 4 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

真夏の山は日光の直射にあたためられて、土や草木にたくわえられている水分もどんどん蒸発し、その水蒸気が空気中にある。その水蒸気が光に反射してゆらゆらと見える。山をとり巻くそのぼんやりしたものを、にわか雨が一気に洗い流してし...

一句鑑賞/飴山實

けさもまた今日のはじまり初音して 飴山實

Posted on 1 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

初音とは、その年最初の鶯の鳴き声のことです。まっ先に春の訪れを感じさせるものが、視覚ではなく聴覚に響くものだというのはうなづけます。この句の「けさもまた今日のはじまり」とは、今朝もまたいつもと同じように一日が繰り返される...

一句鑑賞/飴山實

石に乗り秋の蜥蜴となりにけり 飴山實

Posted on 13 11月, 2008 by ちかた / 1件のコメント

渓流沿いの大きな石の上に両手をついて、川のほうを覗き見たのか、その石の上に腹這いになって乗ってしまったのでしょうか。石の温度や堅さを皮膚で感じながら、水と緑の匂いのする空気を胸一杯に吸って、また大きく吐き出す。炎天の夏が...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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