陀羅尼助でござりますると蟇 長谷川櫂
陀羅尼助(だらすけ)は腹痛の薬。大峯山の山伏たちが広めたとされる、古くからある薬で、元禄の頃に商品化されたらしい。苦さが特徴で、〈だらすけは腹よりはまず顔にきき〉という川柳ものこっている。 掲句は、蟇が陀羅尼助を売ってい...
陀羅尼助(だらすけ)は腹痛の薬。大峯山の山伏たちが広めたとされる、古くからある薬で、元禄の頃に商品化されたらしい。苦さが特徴で、〈だらすけは腹よりはまず顔にきき〉という川柳ものこっている。 掲句は、蟇が陀羅尼助を売ってい...
蟇の「鼻」と藻の「花」が水面で出くわしている。その出来事を詠んでいるだけなのだが、どこか生きもの同士の交流をユーモラスに描いているようでもある。不思議とアニミズム的な世界に引き込まれる感じがある。 ※古志HPの「今日の一...