一茶 名月をとつてくれろと泣く子かな 一茶 Posted on 14 10月, 2011 by ちかた / 0件のコメント もし子にこう言って泣かれたら、何と言うだろうか。子に難しいことを言っても仕方がないし、泣いても仕方がないとも言えない。かといって、器に水をはり、そこに月を映すなどといったことをわざわざするとも思えない。せいぜい、「とってしまったら、もう二度と見られなくなって、みんなが悲しむから、やめておこう」ぐらいか。ところで、人の心の中にも、このような子と親が同居している。名月がそれを照らしているようだ。 出典:『成美評句稿』 一茶、月、秋 ちかた ちかた の投稿をすべて表示