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タグ: 冬

一句鑑賞/飴山實

ふりかへる伊賀に冬立つ御齋越え 飴山實

Posted on 11 11月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

御齋(おとぎ)峠は、伊賀と甲賀の間にある峠。この句には「近江に向ふ芭蕉が家郷と別れしところなれば」と前書きがある。伊賀は芭蕉の故郷。近江は芭蕉の第二の故郷である。芭蕉と同じの旅すがら、御齋峠を越えるときに伊賀のほうをふり...

一句鑑賞/飴山實

残菊や作事場は火をつくりをり 飴山實

Posted on 1 11月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

作事場とは、土木建築の工事現場のこと。冬が間近に迫る作事場で、火が焚かれているのだろう。一方に人間の火を使う力や自然を加工して人工物をつくりあげる力があり、また一方に菊の花をまだ消さずに残こしているものの力がある。

一句鑑賞/飴山實

誰かまづ灯をともす町冬の雁 飴山實

Posted on 3 2月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

雁が越冬する北国。早々と日が暮れ、戸外で活動していた人々は家に入り、町は静まりかえる。まず灯がひとつともり、そこから厳寒に閉ざされた屋内の暮らしが始まる。遠くには雁の声が聞こえている。ひとつの灯が、まるで人々の温もりのあ...

一句鑑賞/飴山實

霜やけのこどもねむればねむくなる 飴山實

Posted on 23 1月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

霜焼けは寒さだけでなく、水分が浸透したままの皮膚が乾くことで、静脈がうっ血しておこる。霜やけになるまで、子どもと一緒に雪遊びをしたのだろう。寒さに負けない子どもの健康さと、その子をたくましく思う親の心が伝わってくる。また...

一句鑑賞/松瀬青々

凍りあふて何を夢みる海鼠哉 松瀬青々

Posted on 4 1月, 2010 by ちかた / 1件のコメント

海鼠(なまこ)は、冬の季語。海鼠と言えば、芭蕉の名句が思い浮かぶ。 〈生きながら一つに凍る海鼠かな〉芭蕉 これまで詠まれてきた海鼠の句は、数知れず。しかし、この芭蕉の海鼠の句は、別格だ。青々はこの句はいわば芭蕉の句の類想...

一句鑑賞/長谷川櫂

秋風の隠岐をたちしが年の暮 長谷川櫂

Posted on 4 1月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

隠岐は中国地方山陰にある島で、佐渡と同じくかつては配流地であった。後鳥羽上皇や後醍醐天皇が流されたことでも知られる。その島をたった秋風が、年も暮れる今頃になって吹き届いたというのだから面白い。この句には前書きがある。すな...

一句鑑賞/長谷川櫂

牛乳の噴きこぼれをり冬木立 長谷川櫂

Posted on 21 12月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

すっかり葉も落ちきり、寒さの中で時間がとまったかのように立ち並んでる冬木。しかし、その内側では春になっていっせいに芽吹き出す力が、ひっそりと、そして確実にためてこまれいる。気をそらしたとたん一気に噴きあがった牛乳は、どこ...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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