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タグ: 夏

一句鑑賞/飴山實

蟻うごく目高の水をへこませて 飴山實

Posted on 5 3月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

この句の中心は何処にあるか。蟻も目高も夏の季語ですが、焦点は蟻のほうにあっているので、たしかに蟻のほうに重心があります。分類するときは、蟻の句でいいのだろうと思います。しかし、蟻の重さをとらえているのは、へこんだ水の表面...

一句鑑賞/飴山實

石走る水のとばしり箒木に 飴山實

Posted on 10 2月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

この句を読む人は誰しも、万葉集にある〈石走る垂水の上のさわらびの萌え出づる春になりにけるかも〉という有名な一首を思い起こすことでしょう。石走る(いわばしる)は枕詞で、垂水(たるみ)とは滝のことだとされています。早蕨の「さ...

一句鑑賞/飴山實

水の香の早乙女といますれちがふ 飴山實

Posted on 23 1月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

早乙女(さをとめ)とは、田植ゑをする女性のことですから、夏の季語です。頭の「サ」は、神様のことらしいです。さくらの「さ」も同じで、ちょうど田植ゑの時期に人々が豊作を祈る、その祈りの対象を表すのだそうです。さらに言うと、そ...

一句鑑賞/飴山實

冷酒の氷ぐらりとまはりけり  飴山實

Posted on 19 1月, 2009 by ちかた / 4件のコメント

酒好きなら、この句の心はすぐにわかるでしょう。ただたんに、冷酒のグラスの氷がぐらりとまわった、というだけなら句にはなりません。ぐらりとまわっているのは、冷酒の氷のみならず、冷酒を飲んでいる人の酔いがまわるということでもあ...

一句鑑賞/飴山實

菖蒲湯の底まで夕陽子と沈む 飴山實

Posted on 18 12月, 2008 by ちかた / 3件のコメント

中七の「夕陽」のあとで切れを入れて詠むと、下五の「子と沈む」にものすごい重力を感じると思います。読み手も湯の中に引きづり込まれて、湯に聴覚が密封されるからでしょうか、現実から遮断されたような感覚に陥るのです。湯に沈んでい...

一句鑑賞/松瀬青々

百合の花おける小舟の舳哉 松瀬青々

Posted on 11 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

小舟の舳(へさき)におかれている一本の百合の花。山百合か、姫百合でしょうか。ふと、この句を読んで思ったのは、この百合の花は供花ではないか、ということでした。その舟の行き来する河で亡くなった童女か、もしくは、船頭が先立たれ...

一句鑑賞/飴山實

一山を洗ひだしたる夕立かな 飴山實

Posted on 4 12月, 2008 by ちかた / 0件のコメント

真夏の山は日光の直射にあたためられて、土や草木にたくわえられている水分もどんどん蒸発し、その水蒸気が空気中にある。その水蒸気が光に反射してゆらゆらと見える。山をとり巻くそのぼんやりしたものを、にわか雨が一気に洗い流してし...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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