山藤はいといとけなく垂れそめし 飴山實

山藤は木から木へ蔓を伸ばし、山林の樹冠にひろがる。花は房状に枝垂れて数十センチにもなる。この句の山藤は、まだ花が枝垂れはじめたばかり。「いと」の繰り返しに、ほんとうにまだ小さく、咲きそめたばかりの様子がうかがえる。甘い香りがほんのりと漂ってくるようだ。

※古志HPの「今日の一句」の4月24日掲載分です。

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