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タグ: 春

一句鑑賞/長谷川櫂

太陽と月の間に涅槃せり 長谷川櫂

Posted on 20 3月, 2025 by ちかた / 0件のコメント

「涅槃」という季語を使って俳句を詠む場合、大きく分けて、涅槃会や涅槃の日を詠む場合と涅槃像や涅槃図を詠む場合とがある。後者では、涅槃像や涅槃図が釈迦入滅の様子を表現しているように、釈迦入滅すなわち涅槃そのものを俳句に詠む...

一句鑑賞/長谷川櫂

乾坤のここによきこゑ雨蛙 長谷川櫂

Posted on 31 1月, 2025 by ちかた / 0件のコメント

この句は、蛙の声を呼んでいるというだけでなく、言葉の連なりとしても聴覚的な句である。上五中七の「KenKonno KoKoni yoKiKoe」と書くとわかるが、K音がリズミカルに配置されている。 聴覚を刺激されるのは、...

一句鑑賞/長谷川櫂

口ぢゆうを金粉にして落椿 長谷川櫂

Posted on 20 8月, 2024 by ちかた / 0件のコメント

落椿の蕊のなかから、蜜をむさぼったものの顔があらわれる。その口は金色の花粉にまみれている。蜂か虻のたぐいであろうか。 椿は虫や鳥を媒介して受粉を行う。椿のような植物の生命において、おそらく受粉(送粉)は、最も重要な営みで...

高野素十

方丈の大庇より春の蝶 高野素十

Posted on 15 3月, 2012 by ちかた / 0件のコメント

竜安寺と前書きがある。方丈とは寺院の建物のこと。この句はさまざまな読みができる。例えば、この句を三次元のパースの中においてみれば、方丈の大庇のゆったりとした流線と、蝶の不規則に上下する小刻みな曲線が奏でる音楽のようにも見...

井月

朝もどる猫の素足や春の雪 井上井月

Posted on 10 2月, 2012 by ちかた / 0件のコメント

朝、薄く積もった雪の上に、猫の足跡がある。作者はそれを猫の家の外で見ている。猫は家に戻り、のこされた猫の足跡のもとに作者がいる。もどるところのない、放浪の詩人らしい句である。猫が素足なのはあたりまえだが、それに驚く作者は...

芝不器男

向う家にかがやき入りぬ石鹸玉 芝不器男

Posted on 27 4月, 2011 by ちかた / 0件のコメント

しゃぼんだまが垣根を越えて、輝きながらゆらゆらと向いの家へ入っていく。不思議と時間が引き延ばされて、そこに空白がうまれたかのように、時の長さを感じさせる。時間の進む速度が遅くなったかような感覚である。不器男の句の多くに、...

一句鑑賞/長谷川櫂

億万の春塵となり大仏 長谷川櫂

Posted on 12 11月, 2010 by ちかた / 1件のコメント

この句の前書きには、「バーミヤン破壊を嘆く人に」とある。この句を読んで思い出したことがある。それはイランの映画監督、モフセン・マフマルバフの語った、この言葉である。 〈アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあま...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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  • 南禅寺山門に秋迫りけり 長谷川櫂 9 5月, 2025
  • 太陽と月の間に涅槃せり 長谷川櫂 20 3月, 2025
  • 乾坤のここによきこゑ雨蛙 長谷川櫂 31 1月, 2025
  • 地の底の赤きが見ゆる枯野かな 長谷川櫂 19 12月, 2024
  • いくたびも村流されて月見草 長谷川櫂 19 12月, 2024

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  • 人変はり天地変はりて行く秋ぞ 長谷川櫂 に 千方 より
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  • 漱石の俳句(9)秋風の聞こえぬ土に埋めてやりぬ に 田中益三 より

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