飴に煮て鮴は姿を食はせけり 飴山實

「てにをは」の使い方の見本のような一句。飴煮(甘露煮)は日本古来の保存食。鮴(ごり)とは、沙魚に似て、細身な体の割りに鰭が大きい。この句で、鮴は味だけでなく、その姿を堪能させる魚だというのである。鮴の命の形にも思えてくる。『花浴び』

※古志HPの「今日の一句」の6月18日掲載分です。

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