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カテゴリー: 飴山實

一句鑑賞/飴山實

ひもすがら外に作務ある照葉かな 飴山實

Posted on 23 10月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

照葉(てりは)とは、日の光に照り輝いている紅葉のこと。作務(さむ)とは、禅寺の掃除、薪割り、草刈りなど、僧侶の日々の雑務のこと。朝から晩まで戸外でする務めも、この照葉の下では苦でなくなり、むしろ喜びに感じられてくるようだ...

一句鑑賞/飴山實

人波を刃物市まで柿の秋 飴山實

Posted on 13 10月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

前書きに「美濃、関五句」とある句のうちの一つ。関市は刃物の産地で、毎年十月に「刃物まつり」が催されている。鎌倉時代、元重によって刀鍛冶の技術がこの地に伝えられたという。時代とともに、戦のための刀から柿を剥くためのキッチン...

一句鑑賞/飴山實

看経のつくばひに来る小鳥かな 飴山實

Posted on 2 10月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

看経(かんきん)とは経を黙読すること。蹲踞(つくばい)とは、俗世と切り離れた庵室へ入るために据えた手水鉢。客人はそこで身を低くして手を洗い清める。長旅を終えた小鳥が水鉢に頭を垂れて、水を呑んでいる。看経の静かさは、客人で...

一句鑑賞/飴山實

斑猫のおもはぬ方へとびにけり 飴山實

Posted on 21 9月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

斑猫(ハンミョウ)とは猫ではなく、光沢の斑紋のある色鮮やかな甲虫のこと。山道や川原で見られ、近づくと数メートル飛び逃げる。その行動からミチオシエやミチシルベとも呼ばれている。この句は、その斑猫が思わぬほうへ飛んだというの...

一句鑑賞/飴山實

河原までつゝぬけに見ゆ実むらさき 飴山實

Posted on 12 9月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

映像的な動きを感じる一句。遠くの河原へぐっと寄っていった視点が、一転して、目の前の紫式部の小さな実へ接近していく視点へ切り替わる。カメラで言うと、望遠レンズからマクロレンズへ切り替わったかのような感じだ。秋の澄んだ空気が...

一句鑑賞/飴山實

能面の目鼻を抜ける初嵐 飴山實

Posted on 3 9月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

屋外の能舞台に嵐が迫っているのだろう。初嵐は台風の前触れのような風のことで、秋を告げるもの。飯田蛇笏の〈なきがらや秋風かよふ鼻の穴〉という句は、もはやその鼻の穴には息がないということに気づかせる秋風だが、この句の初嵐は、...

一句鑑賞/飴山實

ひとはしり雨あり木賊みどりよき 飴山實

Posted on 23 8月, 2010 by ちかた / 0件のコメント

残暑がこう続くと、ひと雨来て欲しくなるものである。この句は、きっとそんなときに走り雨が来たのであろう。下五の「みどりよき」とは、木賊(とくさ)が走り雨をうけて、にわかに鮮やかな緑色の光を発し始めたというだけでなく、読み手...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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