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タグ: 夏

一句鑑賞/松瀬青々

うつくしき蛇が纏ひぬ合歓の花 松瀬青々

Posted on 26 6月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

合歓(ねむ)の花は、夏の季語。蛇も夏の季語ですが、この句の主役は合歓でしょう。万葉集に紀女郎の〈昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓の花〜〉という一首もあるように、合歓は夜になると葉を閉じる。それが眠っているようだから「ねむ」と呼ば...

一句鑑賞/飴山實

めんどりにして蟷螂をふりまわす 飴山實

Posted on 19 6月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

この句は偶然を劇に仕立てあげている句だと思います。もちろん喜劇ですが、たんにコミカルな笑いだけに終らないのが、この句の凄いところです。なぜなら、そこには偶然性の肯定があるからです。それがあるとないとでは、この句の面白さは...

一句鑑賞/松瀬青々

熊野なる沖のありその夏嵐 松瀬青々

Posted on 17 6月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

ご存知、熊野とは紀伊半島の南端、和歌山県と三重県の県境、奈良からみると吉野の山の向こう側です。平地がほとんどなく、険しい山と荒々しい海とがこすれあっているような場所です。歴史的には大和朝廷より古く、古来、神話的な空間とし...

一句鑑賞/松瀬青々

明易く海のしぶきのくだけつゝ 松瀬青々

Posted on 1 6月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

「明易し」は和語ですが、漢語でいうと「短夜」。もちろん夏の季語です。夏は夜がいい。そう清少納言も書いているように、夜が明けてしまうことを惜しむ心が、この季語の本意です。宮廷では、朝になれば男は女のもとから帰らねばならない...

一句鑑賞/飴山實

なめくぢも夕映えてをり葱の先 飴山實

Posted on 15 5月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

蛞蝓(なめくじ)は蝸牛(かたつむり)が殻を失う方向へ進化したものだそうです。二本の角のような触角をもち、腹全体がを足裏のようにして這い進む。体はほとんどが水分で、その体表は粘液に覆われおり、塩をかけると体液が外に出てしま...

一句鑑賞/松瀬青々

俎や青菜で拭ふ烏賊の墨 松瀬青々

Posted on 24 4月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

〈俎板に鱗ちりしく桜鯛〉 という正岡子規の有名な句があります。赤と白をイメージさせる春の句ですが、青々のほうは夏の句で青と黒。対照的な色合いです。また、青々よりも十歳程度若く、青々と同じ大阪の俳人であった青木月斗にも、 ...

一句鑑賞/松瀬青々

日本は男うれしき幟かな 松瀬青々

Posted on 20 4月, 2009 by ちかた / 0件のコメント

そろそろ端午の節句です。端午の節句と言えば、菖蒲、柏餅、そして鯉幟でしょう。 幟とは、そもそも中世の合戦でどちらが的でどちらが見方か分からなくなるからという理由で立てられたのが起源だそうです。つまり、軍用だったわけです。...

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INFO

句集を刊行しました。もしお読みいただける方がいらっしゃれば CONTACTよりご連絡ください。
句集白桃
句集『白桃』
(古志叢書五〇篇)
著者:関根千方
価格:2,400円+税
仕様:四六判上製/152ページ
発行:ふらんす堂
発売日:2017年3月28日
ISBN:978-4781409498

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