一句鑑賞/長谷川櫂 伐り出して七夕竹としたりけり 長谷川櫂 Posted on 2 9月, 2009 by ちかた / 0件のコメント 山から伐り出してきた一本の竹。伐られる前は他の竹と変わらぬそれであったはずだが、根茎から伐り離されたとたんに、選ばれた竹となる。あとには戻れない。他の青竹にも七夕竹となる可能性は等しくあったはず。しかし七夕竹となったのは、その一本の竹であった。作者は竹の運命を自分が決めたことに驚いているのだ。夜空に輝く一本の七夕竹の誇らしげなさまが目に浮かぶ。 ※古志HPの「今日の一句」の8月27日掲載分です。 七夕竹、秋、長谷川櫂 ちかた ちかた の投稿をすべて表示