一句鑑賞/長谷川櫂 切妻の家たちならぶ桔梗かな 長谷川櫂 Posted on 24 8月, 2009 by ちかた / 0件のコメント 良寛の故郷、出雲崎で詠まれた句。桔梗のように青く澄みきった秋の空が思い浮かぶ。切妻(きりづま)とは、大棟から二面を左右にふきおろす屋根の造り。桔梗は紙風船のように貼り合わさった蕾で、花びらがひらいても折り重なることがない。一方は大きな人工物であり、もう一方は小さな自然の花であるが、幾何学的な形状にして、どことなく響き合うリズムが感じられる。 ※古志HPの「今日の一句」の8月17日掲載分です。 桔梗、秋、長谷川櫂 ちかた ちかた の投稿をすべて表示