足投げだし両手を捨てて春眠す 金子兜太
BSのNHKの番組「100年インタビュー」に、金子兜太が出ていた。心に残る言葉がたくさんあったが、あえてひとつ記すなら、この言葉だ。 人間も蛙とおんなじですな。 金子兜太は痛風を患ったそうだが、これはそのときのエピソード...
BSのNHKの番組「100年インタビュー」に、金子兜太が出ていた。心に残る言葉がたくさんあったが、あえてひとつ記すなら、この言葉だ。 人間も蛙とおんなじですな。 金子兜太は痛風を患ったそうだが、これはそのときのエピソード...
鶏合(とりあわせ)が春の季語です。闘鶏(とうけい)、勝鶏(かちどり)、負鶏(まけどり)といった類季語があります。平安時代の宮廷には、三月三日に鶏を闘わせる行事があったのだそうです。奈良時代に唐の国からわたってきた風俗で、...
草なぎ剛に捧げたし。
※書き直しました。 挨拶句という言葉がありますが、そもそも俳句は「挨拶」なのだとこういう句を読むとつくづく思います。 「挨拶」とは「他者」へ投げかけるものです。もちろん投げかければいいというものでもありません。なぜなら、...
桜の花はその散り様の美しさから潔く死ぬことの美学に使われることがありますが、万葉学者の中西進によれば、万葉集ではそのような意味は薄く、むしろ桜は「不死」の象徴であったそうです。簡単にいうと、桜は花開くとそのありあまるエネ...
杏の花が咲く春を迎えて、山はぬくめられた水分によってゆらゆらと動き始める。人の気持ちも同じように動き出します。生活においても、都心に出てくる人、また故郷に帰る人と、移動の多い頃でもあります。杏の花が咲き乱れる山のふところ...
桃の節句は、女性の節句であるということを忘れてはいけません。春は女性がもっとも女性らしく輝く季節です。万葉集にも大伴家持の有名な歌、〈春の苑(その)紅(くれなゐ)匂ふ桃の下照る道に出で立つ少女(をとめ )〉があります。満...