初花を見つゝ来にけり豆腐売 松瀬青々
※書き直しました。 挨拶句という言葉がありますが、そもそも俳句は「挨拶」なのだとこういう句を読むとつくづく思います。 「挨拶」とは「他者」へ投げかけるものです。もちろん投げかければいいというものでもありません。なぜなら、...
※書き直しました。 挨拶句という言葉がありますが、そもそも俳句は「挨拶」なのだとこういう句を読むとつくづく思います。 「挨拶」とは「他者」へ投げかけるものです。もちろん投げかければいいというものでもありません。なぜなら、...
桜の花はその散り様の美しさから潔く死ぬことの美学に使われることがありますが、万葉学者の中西進によれば、万葉集ではそのような意味は薄く、むしろ桜は「不死」の象徴であったそうです。簡単にいうと、桜は花開くとそのありあまるエネ...
杏の花が咲く春を迎えて、山はぬくめられた水分によってゆらゆらと動き始める。人の気持ちも同じように動き出します。生活においても、都心に出てくる人、また故郷に帰る人と、移動の多い頃でもあります。杏の花が咲き乱れる山のふところ...
桃の節句は、女性の節句であるということを忘れてはいけません。春は女性がもっとも女性らしく輝く季節です。万葉集にも大伴家持の有名な歌、〈春の苑(その)紅(くれなゐ)匂ふ桃の下照る道に出で立つ少女(をとめ )〉があります。満...
そろそろ雛祭ですが、近所の花屋に桃の花が並び始めました。季節の変わり目は体調を崩しやすくなりますが、この桃の花の咲く時期もそうです。古来、桃には厄よけの力があると信じられていて、大切な女の子が健康に育つようにという願いか...
蕪村の〈線香の灰やこぼれて松の花〉という、スローモーションのような静かな句がありますが、この飴山の句は対照的に勢いと力強さがあります。もちろんこの句は「一陣の風におどろく」と「松の花」とのあいだに切れがあり、句中に切れの...
実朝とは、もちろん源実朝、頼朝の次男にして鎌倉幕府第三代将軍のことです。将軍とは名ばかりで、政治の実権は北条氏ににぎられていていましたから、武士というよりも歌人としての人気が高い人です。当時、「新古今和歌集」をまとめた藤...